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くにやクリニックは、豊島区南大塚にある漢方のクリニックです。保険診療OK!お気軽にご相談ください。当院は臨床研修協力施設です。

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漢方あれこれ

漢方薬についてよく聞かれること(FAQ)

 漢方薬は西洋薬といろいろな面で異なっています。そのために診察室で質問される内容も様々です。主な質問を以下にまとめてみました。

1. 漢方薬は魔法の薬ではない!

 患者さんが勘違いをしていることの一つに「漢方薬でなんでも治る」と考えている方がいることです。そのため、漢方薬の服用を開始してすぐに西洋医学の薬を中止してしまう方が時々いらっしゃいます。

 西洋薬は一つの成分を純粋に取り出したものなので、効果は大変強く、また副作用が出る可能性もあります。漢方薬は天然の物をそのまま使いますので複数の成分が含まれています。そのため、西洋薬を服用している方が漢方薬を新たに始める場合には、今までの薬を併用することをおすすめします。また、副腎皮質ホルモンなどのように急に中止すると命にかかわる薬もありますので、西洋薬の中止や減量には専門医の意見に従う必要があります。ただし、漢方薬との併用で副作用が増強する薬もありますので、漢方薬を始める際には、現在服用中の薬をご持参の上ご相談ください。

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2.自費(自由診療)と健康保険

漢方で有名な先生の診察を受けようと問い合わせたところ、健康保険が使えないと言われた経験をお持ちの方も多いと思います。どうしてでしょうか。ひとつは、漢方薬で使える生薬(煎じ薬の材料)に制限があるからです。毎年、数品の生薬が新たに健康保険に採用されていますが、漢方で使う生薬全体から見ると、採用品はまだまだ足りないのが現状です。また、健康保険では薬の値段が流通価格で決められますが、最高の品質の生薬を使う場合には、患者さんからもらうことの出来る値段(薬価)よりも、仕入れ値が高くなることがしばしばです。高名な医師が自費診療をしている理由はこんなところではないでしょうか。

 当院(くにやクリニック)ではどうでしょうか。当院は、健康保険に基づいて院外処方箋を発行しています。院外処方箋はどこの保険薬局へ持参しても良いのですが、保険薬局で生薬を扱うところはあまり多くありません。そのため近くの薬局(3軒程あります)にお願いして、健康保険で扱える範囲の中で最良の生薬を揃えてもらっています。患者さんの中には調剤も専門が良いと考えて、漢方専門の薬局に処方箋を持って行く方もいます。この方法であれば、患者さんは健康保険を使って漢方薬を受け取ることが出来ます。

ところが、最初から薬局に行って漢方薬を買った場合には、健康保険が使えません。どうしてでしょうか。健康保険は、病気になった際に医師や歯科医師の診察や治療を受けることに対して作られた保険です。そのため、医師や歯科医師の診察なしで、直接薬局に薬を買いに行っても使えないのです。

ちなみに、病気があること条件ですから、健康保険は健康診断にも使えませんし、美容のためにも使えません。

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3.漢方薬の副作用

一時、小柴胡湯の副作用に肝機能障害や薬剤性肺炎があると新聞を賑わせました。「肝機能障害」は、お酒の飲み過ぎ、肝炎ウイルスや薬の副作用などで起こりますので聞いたことがあると思いますが、「薬剤性肺炎」はあまり知られていない病気です。

 薬剤性肺炎といわれる病気は、好酸球性肺炎、間質性肺炎、肺線維症に分けられますが、この中で漢方薬が原因で起こるといわれているのは間質性肺炎です。間質性肺炎は「肺臓炎」とも呼ばれる病気で、ゴムのように柔らかい「肺胞」と呼ばれる部分の細胞がこわれたために、肺が堅くなって呼吸ができなくなる病気です。原因は漢方薬以外には抗癌剤、免疫抑制剤、抗生物質などの薬剤、肺炎などの肺の炎症や放射線などで起こりますが、原因の全く不明な特発性間質性肺炎といった病気もあります。漢方薬では小柴胡湯、柴苓湯、辛夷清肺湯などで間質性肺炎を起こした患者さんがいますが、頻度は低く二万五千人に一人程度といわれています。

【参考文献】
西谷篤彦:小柴胡湯による間質性肺炎について,日病薬誌,803-805,33(7,8),1997

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4.漢方の診察法

 漢方治療では、「望・聞・問・切」が診察の基本と言われています。「望(ぼう)」は望診ともいい、患者さんを見て得られる情報を指します。漠然とした患者さんの元気があるとかないといったことから、具体的な顔色や皮膚、舌の色や舌苔の状態などです。「聞(ぶん)」は聞診ともいい、患者さんから得られる音やにおいを調べることです。具体的には呼吸音や腸の音、口臭などを指します。「問(もん)」は問診ともいい、患者さんの話しから得られる情報で、西洋医学の問診とほぼ同じです。しかし、問診内容は西洋医学と違い、かなり細かく、漢方に独特であると思われることを中心に聞きます。「切(せつ)」は切診ともいい、患者さんに触って得られる情報です。漢方ではどんな病気でも必ず脈とお腹を診察します。患者さんの状態によっては、背中や他の部位を触診することもあります。

 以上の診察で重要視する部分は、西洋医学とは必ずしも一致しません。舌の色や苔の状態(舌証)、脈や腹の状態(脈証、腹証)が診察の中心となりますが、呼吸音や便の臭いなども参考にします。もちろん、この他の部分が重要なこともありますので、状況に応じて診察法が変わる場合があります。

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